演題 「IoTの進展がもたらす近未来」
講師 井下田 久幸 氏 (ドルフィア株式会社代表取締役)
(講演される井下田氏)
井下田氏はまず冒頭で次の2点を話されました。
1.先入観をなくすこと
2.未来は基本的に読めない。だが未来をつくる人たちがいる
講演の要旨は、以下箇条書きにまとめています。最新先端技術から経営哲学まで
お話しいただきました。
◎IoTの先進事例を映像・動画を用いて数点紹介…ビジネス革新の可能性
〇自販機にカメラを設置し、年代を特定し、お勧めジュースを示す(売上1.5倍)
〇建機の予防保守→お客の業務が止まらないメリットあり(トータルコスト削減)
〇Hapifork(フォークにセンサー)、スマートハンガー(いいねみたいなもの)
学習型サーモスタット(電気使用のピークをなくす)
◎お勧めの事例(顔認証や動線管理)を紹介
顔認証 〇怪しい人の入店を認識する→年寄りの外出を管理でき、意外とマンションで人気
〇店員のホスピタリティ向上に
動線管理〇売る側の観察に役立つ(売れる人は店の真ん中に立ち、隅々まで動く)
〇買わなかった人の買わなかった理由を分析する
〇インフルエンサー(口コミ発信源者)の発見
◎ICTはコストの削減のためのツールから価値創造のツールへと進化している
◎得られたデータをどう活かすかが大事
◎現在の日本は人口減少時代に突入した
⇒限られた人で価値をうみだす時代…ICTは満足を提供すること
◎ある学園祭で100円のペンを売ろうとした→なかなか学園祭では売れない
そのような中で500円で売るには?→学生は「買ってくれたら2本を恵まれない
国にプレゼントする」という名目で売り出したら売れた…価値をつけることが大事
◎世の中は個と個のビジネスモデルの時代
→〇会社に「個」をはめる時代(ユニバーサル、タレントマネジメント)
〇個が動的につながる時代(テレワーク、ダブルワーク)
◎ユニバーサルな人材交流も必要
◎「人を輝かせるビジネスクリエータ」でありたい
…ビッグデータ、テレワーク、タレントマネジメント
→ICTを、合理化の手段としてではなく、人に活かすものと考える
◎人生設計を何年で試算するか→今までの考えでは成り立たない
◎成功者は決断が速く、失敗者は変更が速い→5年後の自分に感謝される判断をする
◎The only constant is change!(唯一変わらないものは、変化)
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対談者 井下田 久幸 氏 (ドルフィア株式会社代表取締役)
森本 貴彦 氏(佐賀新聞社編集局次長 兼 メディアコンテンツ室長 兼 論説委員)
(対談をされる井下田氏(写真右)と森本氏(写真左))
(森本氏)ICTは合理化の手段ではなく、価値を創造するもの→人を幸せにするもの
とてもヒントになった。我々はマスコミだが、マスという時代ではない
→個と個のビジネスだ
(井下田氏)オフィスがなくなる時代。必要なところに必要な人がいる時代。
(森本氏)テレワークの具体例は?
(井下田氏)自分の業界では無理という人が多い。でも、営業でもできる。(iPadを利用した例を紹介)
(森本氏)ICTを制する者が世界の流れをつくっていくのかなと思うが、地方においての先進事例は?
(井下田氏)地方は空が見える。のびやか。農業が大事。いいモデルを作りやすい環境が農業にある。
(森本氏)農業や漁業でドローンを用いている例がある。
(井下田氏)私は研究所時代に、植物工場の研究をさせていた。
(森本氏)会場からの質問で、これから先端技術の研究に励む高校生や大学生に期待するものは?
(井下田氏)自分の志に気付いてほしい。ぶれない心。自分を見失わないように。
(森本氏)どのようなサイバー攻撃が起こるのかという質問。
(井下田氏)以前は愉快犯が多かったが、現在は特定の企業を狙っている。
(森本氏)動画にもあった顔認証システムは、現在導入されているかという質問。
(井下田氏)公共施設ではできない。グレーなゾーンでやっている。仕入れた情報をグループ企業
などの第三者に渡すとグレー。しない方がいい。
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