本協議会では、県との共催により、インターネットなどの情報通信機器(ICT)の利活用を促進するため、各市町とともに県内各地域の住民を対象に、ICTに関する講習会を開催しています。
平成28年度第2回目の講習会は、鹿島市において、スマートフォン・タブレットなどの機器に触れながらその使い方を学ぶ講座や、LINE・FacebookなどのSNSの活用方法を学ぶ講座を開催しました。また、各講座において、安心・安全な利用のために情報セキュリティ・モラルの啓発も行いました。
鹿島市のご協力により、鹿島市全世帯に案内チラシを配布いただけたこともあり、多くの参加を頂くことができました。参加者の男女比は約4対6。年代は60代以上のシニア世代が約8割を占めました。前回の小城市でもそうでしたが、特にスマートフォンに関する講座(iPhoneセミナー)へのお申込みが多く、シニアの方のスマートフォンへの関心の高さが伺えました。
今回は、『安全・安心』にICTを取り扱うために、前回以上に、より安全に安心してICTを楽しんでいただくための情報セキュリティ・モラルに関する各種資料の配布・説明に加え、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)作成の情報セキュリティ啓発動画を受講者の方に視聴いただくなど、皆さん、特に情報セキュリティ啓発動画については大変関心が高かったようで、約10分間の動画を最後まで真剣な眼差しで視聴されていました。
アンケート結果を見ますと、全ての受講者より「大変良かった(45%)」「良かった(55%)」と好評価を頂きました。また、ICTに関して理解が深まったかどうかについては、「深まった(37%)」「少し深まった(61%)」とほとんどの受講者が理解を深めて帰られたということで、大変喜ばしい結果を得ることができました。
また、前回に引き続いて、受講者の継続的な学習につなげていただけるように、関係団体が10月・11月に開催予定の講座を紹介することができ、講座終了後さっそく申込みをされている方が見られました。
<iPhoneセミナー>
受講者:午前21名 午後18名
講師:NPO法人シニア情報生活アドバイザー佐賀
内容:「iPhone(Apple社製)」を用いた講座です。電源の入れ方やホームボタンなど基本的な操作方法からスタートし、カメラや電話、文字入力等を学んだ後、Safariを用いて情報検索を、Facetimeでテレビ電話をするなどスマートフォンの便利さを体験しました。さらに、様々な魅力的なアプリを体験することで、受講者の皆さんはスマートフォンの便利さに感心しながら講座を楽しんでおられました。
<iPad活用講座>
受講者数:午前20名 午後16名
講師:iPad活用研究会佐賀支部
内容:「iPad(Apple社製)」を用いた講座です。電源の入れ方やホームボタンの使い方など基本的な操作方法を学んだ後、「写真」「楽しむ」「書く描く」「聞く」など受講者のニーズに合った様々なアプリを数多く体験しました。タブレットにはセルラータイプとWi-Fiタイプがあること、アプリの購入についてなどやや応用的なところまで学びました。多くの方がタブレットをお持ちでない方であり、最初は慣れない手つきで真剣な表情で受講されていましたが、中村先生の楽しい講義に皆さん引き込まれ、いつしか笑顔であふれる講座となりました。
<安全に使うためのLINE講座>
受講者数:午前13名
講師:株式会社エヌビーコム
内容:最初に、LINEアプリの基本的な知識・使い方や安全に使うための設定方法などを学びました。その後、お友達追加やグループでの会話、写真や動画の送信方法など学習し、受講者の皆さんはLINEの活用方法を学んだだけでなく、受講者同士で交流を深めることができ、大変楽しそうに受講されていました。多くの方が不安に感じておられた、『安全に使うための設定』について詳しく説明されましたので、皆さん満足していただけたようでした。
<Facebook講座 for iPad>
受講者:午後9名
講師:NPO法人シニアネット佐賀
内容:「iPad(Apple社製)」を用いた講座です。まず受講者の自己紹介を行った後、Facebookの基礎知識について学び、メリット・デメリットについても詳しく学びました。その後、「すでに利用されている方」のグループと「まだアカウントを取得されていない方」のグループに分かれて、質疑応答やアカウント登録などを行いました。すでに利用されている方が多かったので、各自が持っておられた疑問や不安を個別対応で解決することができたので、皆さん満足していただけたようでした。
<情報セキュリティ啓発【全講座の最後10分】>
内容:『安全・安心』にICTを利用するための情報セキュリティ・モラル啓発を全講座において行いました。啓発資料を配布・説明することに加え、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)作成の啓発動画を受講者の方に視聴いただきました。
使用した資料等:
【映像資料】
①「検証!スマートフォンのワンクリック請求(約10分:IPA作成)」
・・・ 近年被害が広がるワンクリック請求について、手口の解説と対策をドキュメンタリー形式で説明されています。
※映像で知る情報セキュリティ(IPAサイト内)https://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/videos/index.html
【紙資料】
②「ワンクリック請求に気をつけて!(県くらしの安全安心課作成)」
・・・啓発動画とリンクした内容。具体的な相談先を紹介しています。
③「『ウィルス検出』詐欺に注意!(県警本部作成広報資料“CyberNews”より)」
・・・県警本部サイバー犯罪対策室が不定期に作成されている啓発広報資料である「CyberNews」の中で、県民の方が被害に遭う可能性のある「ウィルス検出詐欺」についての内容です。
・・・NISC(内閣サイバーセキュリティセンター)が作成された啓発資料です。「スマートフォンのセキュリティ」「無線LANのセキュリティ」「インターネット上の詐欺」「SNS利用上の注意」について、マンガで大変分かりやすく説明されています。
※NISC(内閣サーバーセキュリティセンター)Webサイト http://www.nisc.go.jp/
⑤「ほっとネットラインカード(NPO法人ITサポートさが)」
・・・本協議会会員である「NPO法人ITサポートさが」が運営されているインターネットにおけるトラブル相談窓口の案内カードです。こどもだけでなく、保護者や高齢者まで、どなたでも相談できます。
※NPO法人ITサポートさが Webサイト http://www.it-saga.jp/
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